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2017年は十二支でいう酉年(とりどし)にあたります。このことから、2017年(平成29年)の新年会や新年の朝礼などで、酉(とり=ニワトリ)にちなんだ話題を取り入れようという方も多く、また、年賀状での挨拶文にも酉にちなんだ一文を添えることがあります。

この記事では、2017年の酉年の挨拶にあたり、そのヒントとなる干支(えと)からみた運勢、及び、鶏に関する四文字熟語の情報を中心にご紹介しています。

一歩踏み込んだ新年の挨拶などのネタになれば幸いです。

株式相場の格言には「申酉(さるとり)騒ぐ」とあり、申年に引き続き、酉年も相場の乱高下が予想される・・とのこと。干支からみた運勢も「順調ではない」ことを示しています。

さて、「早起きは三文の得」とは誰もが知ることわざ。同じく「早起き鳥は餌にありつける」というのもあります。早期の活動開始が収穫をもたらすというのは鉄則です。

運勢、運命、ことわざはともかく、先んじた実践こそが前進の糧であることに変わりはありません。

2017年の酉年運勢を干支から読み解く|新年の挨拶のネタ

2017年の酉年運勢を干支から読み解くにあたり、避けられないのが最低限の「干支(えと)」の理解です。まずは、干支の簡単な解説を記し、その後、干支から読み解く2017年の運勢の傾向について述べて参ります。

干支の60周期の図
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2018年の戌年はこちら⇒ 戌年 ことわざ 格言

2017年の干支は丁酉(ひのととり)

2017年の干支は酉年です。2017年がどのような年か?については、干支そのものにその指針ともなる意味があるので、それを読み解いてみます。

まず、干支について、正確に言えば、これは、十干と十二支の60通りの組み合わせから出来ているということ。

十干は「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」と10あります。十二支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」と12あります。この十二支と十干の60通りの組み合わせを「干支(えと)」といい、古来、日時や方位をあらわすのに用いられてきました。

この干支から言うと、2017年は十干の「丁(ひのと)」と十二支の「酉(とり)」にあたるので、【2017年の干支は「丁酉(ひのととり)」】というのが正確な呼び名です。

つまり、「2017年の干支は酉年」ではなく「2017年の十二支は酉年」で、「2017年の干支は丁酉」という表現が正しいものです。ただ、一般的には通例としてうるさく言う必要もないでしょう。

2017年の干支 丁酉(ひのととり)の運勢の傾向は?

そして、十干と十二支のそれぞれの漢字には意味があり、それを読み解くことで該当する年の持つ意味を知ることができるのです。

では、2017年はどんな年か?「丁酉(ひのととり)」の意味するところを見てみます。

干支を構成する十干、及び十二支共に、五行という考え方をあてはめます。具体的には「木・火・土・金・水」の5つの性質です。

2017年の「丁酉(ひのととり)」のうち、十干の丁(ひのと)は火の性質を持ち、十二支の酉(とり)は金の性質を持っています。

火は金を溶かすことから、丁と酉の関係は「相剋(そうこく)」といって、相争うこと。つまり、順調ではないことを意味します。また、丁という上の立場が酉という下の立場を克することから、下が上に対して弱い関係とも言えます。

もう一つ、丁と酉に、樹木の生育過程をあてはめる考え方があります。

これによると、2017年の丁は草木の形が充実した伸び盛りを意味し、酉の場合は果実が成熟しきってもう成長しない状態を意味しています。

つまり、2017年の丁と酉は矛盾した取り合わせと言えます。

以上のことから、2017年の丁酉は、抑圧のある順調ではない矛盾した年ということになります。

年始早々、おめでたくない話となりましたが、「人間万事塞翁が馬」ということがあります。また、運勢占いの世界では運命・運勢は変えられる変わっていくとも説きます。

いずまいを正し、チャレンジ精神で臨み、2017年の年末には笑顔の花を咲かせたいものです。

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酉年の酉にまつわる四文字熟語から新年の挨拶を考える

酉年の酉(とり)とは鶏(にわとり)を意味します。日本人が好んで引用する「四文字熟語」には、にわとりに関するものがかなり存在します。

有名な故事ことわざに「鶏口とはなるも牛後となるなかれ」というものがありますが、四文字熟語では「鶏口牛後(けいこうぎゅうご)」。これと同じ意味のものに「鶏尸牛従(けいしぎゅうしょう)」というのもあります。

「大きな組織や集団での末端にいるより、小さな集団であっても、その先頭になって活躍する方が賢い」という意味ですが、これは、個人が組織を選ぶ上での考え方。このような考え方を持つ人は、どちらかといえば組織から敬遠される嫌いがあるかもしれません。しかし、そういう人の特性が生かされた時、組織の役に立つ場合もあるのではないでしょうか。実力はさておき、注目すべきは独立独歩のリーダー精神です。

かたや、「鶏群一鶴(けいぐんいっかく)」という四文字熟語は、「多くの凡人の中で傑出した目立つ人物」のこと。こちらは黙っていても組織は注目します。このような人が「鶏口牛後」の精神を持っていると、ヘッドハンティングが横行するのでしょうか・・。

このような角度で、以下に列記した「鶏に関する四文字熟語」を、新年の挨拶・スピーチに活用できないでしょうか。

  • 鶏口牛後(けいこうぎゅうご)
    大きな組織や集団での末端にいるより、小さな集団であっても、その先頭になって活躍する方が賢いという意味。
    「鶏口となるも牛後となるなかれ」の略。
    鶏口は鶏のくちばしで弱小なものの頭を、牛後は牛の尻で強大なものの末端をいう。
    「鶏口牛後の志で社会に巣立つ」、のように使う。類義語に「鶏尸牛従(けいしぎゅうしょう)」がある。
  • 鶏尸牛従(けいしぎゅうしょう)
    ウシの大きな群れの後に従って行くより、小さくともニワトリの群れの長(先頭)になったほうが良いという意味。
    「寧(むし)ろ鶏尸(けいし)と為(な)るも牛従(ぎゅうしょう)と為(な)ること無(な)かれ」の略。「鶏尸」は、ニワトリの群れの長。「牛従」は、ウシの群れの後ろに従い行くこと。
    大きな組織や集団の一員として従っていくより、小さな集団でも、その長となって重用される方が良いということ。
  • 鶏群一鶴(けいぐんいっかく)
    多くの鶏(にわとり)の群れの中に、美しい一羽の鶴がいる様子で、多くの凡人の中で傑出した目立つ人物をたとえている。
    鶏群とは鶏の群れのことで、何の取柄もない人々の集まりを言っている。
    使い方 / 例文:「彼は鶏群一鶴、優れた人材だ」、のように使う。類義語に「鶏群孤鶴(けいぐんこかく)」がある。
  • 陶犬瓦鶏(とうけんがけい)
    外見だけは優れているが、役に立たないもののたとえ。
    陶犬は「せとものの犬」で、瓦鶏は「瓦のにわとり」であり、外見は良い。
    「激しい頭痛に医者も薬も、陶犬瓦鶏」、のように使う。
  • 鶏皮鶴髪(けいひかくはつ)
    年老いて衰えた老人をたとえたことば。
    ニワトリの肌のように、張りや艶を失って衰えた肌が「鶏皮」。鶴の羽のように白くなった髪が「鶴髪」。
  • 鶏骨支床(けいこつししょう)
    身体が痩せ衰えて床や寝台に支えることがやっとである状態の意味。転じて、「喪に服して、憔悴しきっているようす」。
    「鶏骨(けいこつ)、床(とこ)を支(ささ)う」と読みくだす。
  • 嫁鶏随鶏(かけいずいけい)
    妻が夫に従うことのたとえで「妻が夫のもとで安んじている」ことをいう。
    雌のにわとりがから。嫁鶏とは「めんどり」のことで、おんどりに従うという意味。「嫁鶏かけい鶏けいに随したがう」と読み下す。
    「似たもの同志の二人は、結婚後も嫁鶏随鶏、よく助け合い、幸せに暮らしている」、のように使う。類義語に「夫唱婦随(ふしょうふずい)」がある。
  • 家鶏野鶩(かけいやぼく)
    新しいものや珍しいものをありがたがり、日常の見なれたものを軽視すること。また、遠方にあるものや悪いものを好み、身近なものや良いものを嫌うことのたとえ。
    由来 / 語源:家で飼っているニワトリよりも、野生のアヒルを好むという意味から。野鶩(やぼく)は野生のアヒルのことで、「家鶏(かけい)を厭(いと)い、野鶩(やけい)を愛(あい)す」とある。
    「現代人は家鶏野鶩に走る嫌いがある」、のように使う。
  • 牛刀割鶏(ぎゅうとうかっけい)
    取るに足りない小さなことを処理する為に、大げさな方法で対処することのたとえ。小さな物事を裁くのに、大げさな手段や大人物の起用は必要ないと戒めている。
    「牛刀(ぎゅうとう)もて鶏(にわとり)を割(さ)く」と読み下す。

酉年の年賀状のデザインを散見すると、鶏に限ることなく、様々な鳥も登場しています。様々な鳥に関する「故事・ことわざ」の一覧のリンク先は以下です。

「鳥類」のことわざ・慣用句・故事成語の一覧

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