古都・奈良は、京都と共に旅先として人気のあるところですが、ゴールデンウィークにあっても、人気スポットとして多くの観光客が訪れるところです。また、いわゆる穴場スポットの多いところでもあります。

ゴールデンウィークの頃はまた、奈良という場所自体、一年の中で最も「良い」時期であるといえます。

奈良の春日野といえば、吉永小百合さんの歌(鹿のフン)でも有名ですが、この時期、誕生した鹿の子供・・バンビが公園にデビューしており、母親の鹿に寄り添うかわいいバンビの姿を楽しむことができます。

奈良公園は広大で、鹿たちはその中で広範に散らばっています。なので、大仏殿や春日大社など、どこを散策していても、どこかで鹿に巡り合うといった具合です。

生まれたばかりのバンビは警戒心は強い上、バンビを守ろうとする親の鹿も攻撃的になっているので、必要以上に接近しないようにしましょう。

これに注意すれば、奈良公園内では子供が走り回ってもOKな広さです。寝転がり、お弁当を広げてもいいですね。ただし、鹿には要注意です。

奈良旅行では奈良路を歩きましょう

ゴールデンウィークの頃の奈良は、沿道を彩る、レンゲ・ヤマブキ・シャガ・ユキヤナギなどの春の花にあふれています。

春の花に加え、ゆかりと伝説に満ちた奈良の道をハイキングすることは奈良旅行独自の穴場を行く道行です。

そんな奈良の道のおすすめの一つが『山の辺の道』です。周囲を小高い山に囲まれた奈良盆地の中、三輪山の麓から石上布留を通り、奈良へと通じる道こそ、日本書紀にもその名が残る「山の辺の道」です。

山の辺の道は標識が整備されており、家族旅行でも歩きやすい散策道。ゴールデンウィークともなるとやはり多くの人が訪れるので、さすが穴場とは言いがたいのですが、長距離の道行きのすべてが混むわけでもなく、長い道のり故に、途中からのコースもあります。

また、意外に知られていない道に、春日大社から新薬師寺・百毫寺を結ぶ『北山の辺の道』があります。

もう一つ、ゴールデンウィークの散策旅行に最適な穴場とも言うべき「奈良路」に『佐保路』があります。西大寺から平城京旧跡を通り、法華寺、不退寺、海龍王寺などを経て東大寺へ連なる路。逆を言えば、東大寺の手貝門を起点として、一条通りを西に歩くと道に沿うように聖武天皇陵ー興福院ー不退寺ー法華寺と続く路です。

春の花が豊富に咲いていることが、佐保路散策のお楽しみなところです。特に、不退寺は関西・花の寺の一つとされ、春コスモスやレンギョウなど春の花が豊富です。

また、佐保路沿道には古墳あり、のどかな奈良郊外の田園風景あり、かつまた、貴重な文化財ありで、いわゆる多くの穴場に出会うことができます。