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5Sとは、整理(Seiri)整頓(Seiton)清掃(Seiso)清潔(Seiketsu)しつけ(Shitsuke)の 読みの頭文字5つのSのことで、職場環境の浄化・美化ないしはモラルの向上を目指す5つの言葉です。この5Sを標榜し、推進をアピールするものが5Sスローガンであり、5S標語と言われるものです。

5sの効果

これら5Sの推進によって期待される効果には多くのものがありますが、代表的なものとしては、「仕事のムダの減少」「品質のムダの減少」「安全の確保」「納期の確保」「モラルの向上」「営業的効果」などが挙げられます。概ねは、整理整頓による作業の無駄(仕事のムダ)の減少、また、整理整頓に清掃・清潔を加味して「しつけ」というトレーニングを施すことによって、品質の無駄の減少を促し、安全と納期の確保もなされます。

特に、モラルの向上に寄与する「しつけ」は大切で、従業員の内面の向上こそ、最も根本的な問題です。そして、これら5Sの向上はお客様(顧客・得意先)からの信頼の向上を促し、営業的効果を発揮することになるのです。

5Sスローガンの例
2012年度5Sスローガン決定!
5S標語の優秀作品

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5sの定義(具体的な意味)

5Sの各項目は良く知る言葉ではありますが、5S活動(5S運動)で言うところの具体的内容はどうなっているのでしょう。

整理とは、要不要を明確にして不要なものを廃棄することです。整頓とは、必要なものの明確な配置・配備を行い使いやすいように明示することです。清掃とは、まさしく清掃することで、きれいにしておくことです。清潔とは、前記の整理・整頓・清掃を維持することです。しつけとは、躾のことで、決定したことを常に正しく守ろる習慣づけのことです。

清潔とは、一般的には漠然とした概念だと思いますが、「整理・整頓・清掃」の維持があってはじめて成り立つという概念は、言われてみればごもっともなこと。筆者の仕事机の周辺は、けして「清潔」とは言えないということがわかりました。

関連記事:朝礼ネタ 5S

5Sチェックシートと5Sの評価

5Sの具体的推進内容は前記のとおりですが、5S活動による成果がどのくらい進んだかをチェックしていくことは活動上も不可欠な仕事です。

5Sの評価(現時点での状況判断)は、5Sチェックシートを用いて行います。5Sチェックシートについては、こうでなければいけないというものはありませんが、5Sの各項目ごとに、これをさらに細分化して評点する方法や、職場の場所ごとに5Sを当てはめて段階評価するといった方法が考えられます。

良く5Sは、工場などを現場に持つ企業で推進されていますが、業種が限定されるという言われはどこにもありません。いかなる企業・職場にも、5Sは不可欠な推進項目です。

5Sの定義と5S審査基準兼評価表
http://www.nrec.sakura.ne.jp/5s_kizun.pdf

5S活動のあり方について

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効果のある5S活動・5S運動といったものを推進するには、5S活動の存在や重要性をアピールする活動と、5Sそのものの改善をなしゆくという2つの側面があると思います。

5S活動をアピールするには、5S活動のポスターを用います。文字だけのポスター、イラストや写真の入ったポスター等様々なポスターが、自作の手書きで作られたものや、印刷業者・標語ポスターの専門業者に任せたものまで、実にバリエーション豊かに作れますし、作ってもらえます。ある会社では、「整理整頓清掃清潔躾」の文字だけを大きく書いて、社内の目立つところに掲示していました。現状、どんな会社でも、5S活動のアピールに関しては問題無いと思います。

肝心ことは、社員・従業員の一人一人がいかに5Sを推進していけるかという問題です。 ひとつ「整理をする」という問題でも、要不要の判断は難しいもので、不要と判断して廃棄後に、やっぱり必要であった、などということもあります。これには、会社として要不要の判断基準の設定が求められるでしょう。また、判断基準の策定にしても難しい問題があるかもしれません。さらには、上意下達による無理強いが、現場のモチベーションを下げてしまうことがあるかもしれません。

5S活動のあり方については、どこまでも、関係各位全員が納得の上で臨めるものでなければいけません。この点、経営者や管理職の自覚・裁量がものをいうものと思います。業者への丸なげは頂けませんが、実績ある専門の業者に依頼するのも一つの手かもしれません。

5s活動の進め方

日本能率協会の【生産】5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)プログラム←「5Sは立派な経営哲学とのこと。5Sは業務の正確・的確な遂行や現場の活性化・現場の体質改善、ひいては企業革新の根幹を成すものだそうです」
http://www.jmac.co.jp/service/consulting/detail.php?dt=12&n=8&b=12

5sセミナーの開催

5S運動の推進にあって、5Sセミナーを開催することは大切であると思います。前述した、全従業員納得の上での推進には不可欠と考えます。5S運動が、会社にとっても、社員・従業員にとっても是非必要である運動であることを理解してもらうことから全ては始まります。

どのくらいの規模の企業がどのレベルまで5Sを推進するのかにもよりますが、セミナーの業者に簡単に依頼するのではなく、まずは会社お手製の5Sセミナーを開催するところから始めて見ることが大切だと思います。

5sの徹底ためには、5Sとは何か?から始め、具体的な5S改善方法の提起、5Sパトロールの実施や5sチェックリストの紹介などが必要でしょう。そしてこういったセミナーの開催を通して浸透していくのが「しつけ教育」、すなわち習慣づけです。まずは、やるべきことを正しくやっていく習慣付けの浸透にこそ、セミナー開催の意義があると思います。

5Sの英語は?

ちなみに5SのSとは英語表記ではなく「ローマ字表記」です。英語表記だと「onccg」で、全く5Sにならないことがわかります。

  • 理⇒ローマ字でSeiri⇒英語で(orderliness)
  • 整頓⇒ローマ字でSeiton⇒英語で(neatness and tidiness)
  • 清潔⇒ローマ字でSeiso⇒英語で(cleaning)
  • 清掃⇒ローマ字でSeiketsu⇒英語で(cleanliness)
  • しつけ⇒ローマ字でShitsuke⇒英語で(good manner)

これをあえてローマ字表記で「5S」として宣揚しようというところに、5Sの重要性を感じます。

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