スポンサードリンク

新年の挨拶、年頭の挨拶に干支にちなんだ挨拶を~、というのは例年の通例で、2015年(平成27年)は干支が未(ひつじ)なので、ひつじ年にちなんだことわざや格言やいわれを通して「挨拶」を、ということになります。

2015年の干支(えと)は未(ひつじ)という言い方については、正確には「今年の干支は乙未(きのとひつじ)」と言います。「干支(えと)」とは、「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」を組み合わせた言葉で、2015年(平成27年)の場合、十干は「乙(きのと)」で十二支は「(未(ひつじ)」。なので、「乙未」ということになるからです。

ではなぜ「未」が「羊:ひつじ」なのか?このへんの事情を挨拶のネタにお考えの方は2015年は未年(ひつじ)!干支・十二支の由来・意味を参考になされて下さい。

未年の挨拶に使いたい羊のいわれは受身的かつ無能?

さて、未年の挨拶についてですが、新年の書面による挨拶の筆頭はなんと言っても「年賀状」です。2015年の未年(ひつじ:未)の場合、かわいい羊のイラストをはじめ多くのテンプレートや画像が入手できるので、あとは「賀詞」を入れるだけで済むと思います。

しかし、人前でのスピーチによる挨拶の場合、羊にちなんだ「いわれ」や「ことわざ(諺)」や「格言」の意味するところを話題として盛り込む必要があります。

ところが、この羊という存在(動物)。これに関することわざや格言で一般に知られるものでは、受身的かつ無能なものとしての扱いが多いので困ります。

不幸を目前にして気力喪失した人をたとえた「屠所の羊(としょのひつじ)」などは最悪です。「一頭の狼に率いられた百頭の羊の群れは、一頭の羊に率いられた百頭の狼の群れにまさる」とは、ナポレオン・ボナパルトの格言ですが、これでは羊が無能の象徴とされています。

羊の角は強さ・繁栄・神聖の象徴だった

スポンサードリンク

ところが、羊の持つ「羊角(羊の角)」に着目してみると、これが古来より、力強さと神聖さ、そして繁栄の象徴として扱われていたことがわかります。

アレクサンダー大王の羊角のコイン

「アレクサンダー大王の羊角のコイン」というものが存在します。

コインにはアレクサンダー大王の肖像が描かれていて、その頭には羊の角がついているのですが、この角は、その存在が神聖であることを表していると共に、羊の角に何物をも打ち破る力があるということの象徴であるとのこと。羊(羊の角)が、実は強くありがたい存在として扱われているのです。

大辞林をひもとくと、「羊角(ようかく)」の意味として、旋風(羊の角のように風が曲がって吹く)、つむじ風、と紹介されています。

また、古代漢字学で著名な東洋学者に「白川 静(しらかわ しずか)」という先生がいらっしゃいますが、先生の著作となる【字通】では、『「未」の字は、木の枝葉が茂りゆく形を表している』とあります。まるで2015年の未年が、繁栄・躍進の年であるかのようです。

字通普及版 白川静著作【楽天ブックス】

字通 白川静 一覧【楽天ブックス】

羊(未)のごとく と 羊角のごとく

以上、羊の角に秘められた極めて前向きな「いわれ」を用いたスピーチは話材としてもネタとしてもおすすめです。

いわゆる「羊角のごとく」をテーマにすることになります。

これとは反対に羊そのものは従順で受身的な存在です。ところがその羊が、「羊角」なる最強の武器を具えていたわけです。

このことから、どんな人にも長所がある、また、その人でなければ出来ないことがある。このことをわきまえてのリーダーシップも重要ではないかと思う次第です。

スポンサードリンク

随想記事とお知らせ

スポンサードリンク

研修特集の記事

お気に入りリンク