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安全第一、保安、ということは工場や工事現場では、再三にわたり言われ続けていることです。安全標語やスローガンが随所に掲示され、安全朝礼や安全講話の機会がかなりの頻度で設けられています。しかし、安全活動は全員参加をもって成就するもの。安全衛生の向上を目指して、各所の労働環境や設備環境をより良く整備することは当然として、現場で働く人々の知識と技能のレベルアップも欠かせません。環境整備と現場従業員個々の向上という双方が実現できて、はじめて安全は確保できるものです。

安全決意表明の発信

それでは、環境と個人双方のレベルアップを推進するものは何でしょう。それは一にも二にも、経営サイド・管理監督者の「決意」に他なりません。安全決意表明ということが言われます。これは、安全朝礼で当番の者が安全スローガンの唱和と共に語る内容ではありません。管理監督者こそが、従業員個々に納得いくように話すべきことです。それこそ、安全決意表明に他なりません。

真の安全レベルの向上を実現するための、徹底した安全活動には必ず品質とコストがついて来るそうです。中途半端な安全対策ではいけない・・その実現への決意。現場従業員全員の努力があってこそ、かくなるトップの決意も実現するのだとの思いを熱く語る決意。これら決意を、安全決意表明として率直に発信することこそ重要です。

安全決意表明の例と例文

【平成24年度全国安全週間実施要領[PDFファイル]】の8ページ目に、安全決意表明とも言うべき「安全の誓い」の例文が掲載されています。『※誓い(例文)を読み上げさせるなどして作業所の安全意識を高揚させてください。』とのことですが、経営者サイドは、これに応える、質実兼備の「安全決意表明の例文や例」を示して頂きたいものです。

安全の誓い(例文)

安全講話の舞台は安全決意表明の場

上司や管理者が安全講話の機会や席を得た時、どのような内容の安全講話になるでしょう。

現場の管理監督者としての一番の関心事は、工場や工事現場での生産性やムリ・ムダの排除に他なりません。安全性の重要性を語る安全講話でありながらも、生産性向上に頑張って欲しいという思いを表明せずにはいられません。

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すると、聞く方の立場からすれば、安全に注意しろ、生産性も上げろ、という多重の命題を突きつけられることになってしまいます。安全講話である以上、安全性の重要性を前面に押し出し浸透させるのだ、という強い意識が肝心で、そうでなければ、安全第一の認識は現場に浸透していきません。

安全講話の舞台を得た管理監督者等は、そこを自身の安全決意表明の場と捉えて、かくなる決意表明の内容に腐心すべきでありましょう。

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安全決意表明と安全第一の経緯

「安全第一」という標語(スローガン)は半世紀も前から、工場や工事の現場の各所に登場しているそうです。ところが、標語の掲示がされるようになった当初は、現場での安全に対する認識が大変に低く、貼り出され、掲示された用紙も破れ、汚れたままになっていることがあったとのこと。

安全への認識が薄く低かった原因は、安全性に対して、生産性とコストが相反する矛盾するものではないかという認識が根強かったことにあったそうです。確かに、置かれた現状で作業する現場の人間にとって、生産性を重視すれば安全性が低くなるという感覚にはリアルなものがあります。

しかし、現場の管理監督者の立場からすれば、一度事故を起こしてしまうと生産性にもコストにも重大なマイナスが発生し、安全性の重大性を認識せざる得ないことになります。そもそも、安全第一というスローガンは、安全第一を優先させて職場のモチベーションが向上して、生産性にもコストにも向上が見られたという結果から、日本でも採用されたという経緯があります。

問題は、「安全第一」という命題に対する企業経営者や管理者の認識の問題にあって、形ばかりの安全第一が現場に浸透し難い状況にあったようです。

その後、昭和54年前後の日本国内にあって、工場の稼働率の向上と共に、化学工場の事故が全国的に多発しました。大きな事故の再発は操業停止命令の危機にも通じます。ことここに至って、「安全第一」への認識は、ようやく喫緊の課題として浮上してきたようです。そして、事ここに至り、ここある企業の幹部の方々の中に、納得の安全決意表明をもって、安全第一を推進する動きが見られるようになりました。

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