労働衛生標語と全国労働衛生週間

スポンサーリンク

労働衛生標語への関心が高まるのは全国労働衛生週間のポスターが掲示される頃からです。平成23年度の全国労働衛生週間では、本期間である10月1日から10月7日までの一週間を前に、9月1日から9月30日までの準備期間を目前として8月の半ば頃からポスターが企業の各所に掲示されています。

ポスターには、平成23年度の全国労働衛生週間のスローガン、「見逃すな 心と体のSOS みんなでつくる健康職場」が印刷されていて、いよいよといった雰囲気をかもし出しています。

平成23年度全国労働衛生週間実施要綱
http://www.jisha.or.jp/campaign/eisei/index.html
全国労働衛生週間のスローガンの募集について
http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/iken/p110425-1.html

このスローガンは平成23年5月31日までを募集の期限とする労働衛生標語の最優秀作がスローガンとして掲示されたものですが、優秀作が衆目を引くこの時期に労働衛生標語への関心が高まるのはなぜでしょう。

ポスターに掲示された優秀作に触発されて・・ではなく、準備期間中に労働衛生に対する意識高揚の一環として、各企業が労働衛生標語の募集を行うからに他なりません。要するに、労働衛生標語作りのために標語の例や一覧を参照するという情報取得行為が盛んになるわけです。

全国労働衛生週間と全国安全週間

全国労働衛生週間のポスターを目にして思うことは、数ヶ月前にも『同じような大きさのポスター』を目にしたな、ということです。そう、5月半ば頃には、『全国安全週間』のポスターが職場の同じ場所に掲示されていました。

全国安全週間では、産業界の自主的な労働災害の防止活動の推進・安全意識の高揚・安全活動の定着を目指し、安全衛生標語が募られました。かたや、8月半ばにポスターが掲示される全国労働衛生週間では労働衛生がテーマになっています。

安全衛生をテーマに5月半ばから7月半ばの3ヶ月と労働衛生をテーマに8月半ばから10月半ばの3ヶ月、つごう、年間足かけ半年のアピール期間ということになります。

全国安全週間も全国労働衛生週間も中央労働災害防止協会(中災防)が展開する啓蒙活動ですが、中災防ではこのほかに、年末年始無災害運動(12月15日〜翌年の1月15日)とゼロ災運動現場力強化キャンペーン(2009年10月1日〜2013年3月31日)を行っています。

年末年始無災害運動
http://www.jisha.or.jp/campaign/musaigai/index.html
ゼロ災運動現場力強化キャンペーン
http://www.jisha.or.jp/zerosai/genbaryoku.html

スポンサーリンク

労働衛生と安全衛生

中央労働災害防止協会のキャンペーンでは、労働衛生をスローガン「見逃すな 心と体のSOS みんなでつくる健康職場」にもあるように職場での心身の健康を課題として捉えています。また、全国安全週間での安全衛生については、労働災害防止がテーマとなっています。

※参考のページ【安全衛生標語と例文】より⇒ 安全衛生標語の作成と安全衛生の推進

労災防止と心身にわたる職場の健康は従業員とその家族の切なる願いであり、標語・スローガンのアピールが単なる『従業員の声』に終わらぬよう、実のある企業努力を切に願いたいものです。

労働衛生標語の作品集

中央労働災害防止協会が音頭を取る安全衛生と労働衛生の推進は、推進をしない(意識もしない)多くの企業への働きかけにほかなりません。故に、各キャンペーンでの標語(労働衛生標語の作品集や標語集・一覧)が『従業員の声』に終わってしまっているという現実があります。

特に、従業員のストレスや心の健康に関しては「目に見えない問題」であるだけに、取組みにも本腰で臨むべきだと思います。

以下、「全国労働衛生週間標語」のページには、昭和36年度(1961年)の労働衛生週間標語『職場の衛生点検を行い、健康な職場を作ろう』以降、今日に至るまでの労働衛生標語が健康をテーマに作品集として一覧化されています。『従業員の心の声』の例としてご覧下さい。
http://www015.upp.so-net.ne.jp/esconsul/eiseislo.doc

【人前で話す】教材

スポンサーリンク

最新記事とお知らせ

お気に入りリンク