朝礼ネタで3月にふさわしいものを時候に求める場合、それは微妙な問題です。3月の上旬は未だ2月の寒さも消えやらず、体感的には春を全く感じられないという人も多いもの。朝礼のスピーチの冒頭に良く季節の挨拶を入れる人がいますが、これには注意が必要です。慣用的に3月の時候の挨拶は、「急に春めいて」「水温む季節」「日増しに春めいて」「一雨ごとに春めいて」等々ですが、かつて、早朝の池に薄氷が張る3月上旬に、『水温む季節』という一文で始まる朝礼原稿をそのまま読んだ役員がいました。
このような例ははそうそう無いでしょうが、清新な朝礼の挨拶は自身の感覚でリアルかつ爽やかに行いたいものです。例えば、『水温む季節のはずですが、未だ早朝には薄氷の消えない3月・・・』というふうに。
時代を先取りする気概のある企業であれば、一見、春の気配の無い3月に春の兆しを見つけにいくという心がけも必要ではないかと思います。そして、思わぬところに見つけた「春」を朝礼ネタにすることが、3月の朝礼ネタとして相応しいと思います。
ホワイトデーやプロ野球・Jリーグの開幕など、3月の時事に触れるは、間違いはなく無難ではありましょうが、聞く者の耳を惹く内容にするには、さらに一工夫が必要です。『3月に春の兆し』の発見は、それ自体がオリジナルであり、「朝礼ネタ3月」の秘密兵器ではないか、とは、筆者が常々思うところです。
3月は春を迎える準備の月
わが家では、二人の子供が4月からの進級を控えて、卒業生を送る会の練習などで忙しい、という話題で盛り上がりました。その他にも、4月からの新年度の準備がいろいろとあるようで、子供も大変なんだなぁとつくづく思った次第です。
その折、『3月の今、春を感じることは何か?』という問いかけを子供達にしてみたのです。すると、返ってきたのは、先の卒業生を送る会やら、その関連で起きたこととか、起こるであろうという事態のことばかり。そして、それらを乗り越えないと本当の春は来ないと。学校の先生から聞いたのでしょうか。
植物や時候への関心が皆無であったことに驚きを禁じえませんでしたが、子供達も大人と同じく、人間社会との深い係りの中で生きていることを痛感しました。この時同時に、わが家族という『人間チームを護らなければ』、という強い使命感のようなものを感じた次第です。と共に、以上のエピソードを3月の朝礼ネタに料理しようと考えています。
春の防犯運動と3月の朝礼ネタ
ともあれ、家内安全は全ての基(もとい)です。年末年始無災害運動の声を聞いた昨年末からあっという間に三月となりました。特に年末には、防犯にも『注意!』の呼びかけがありましたが、3月1日から5月31日(地域・年度により差異があります)にかけての三ヶ月間、『春の防犯運動(地域安全運動)』が行われます。3月はじめの朝礼ネタにもなると思います。
春の防犯運動は、各都道府県の警察が展開するもので、聞くところによると、この時期、全国的に犯罪が目立つのだそうです。警察の呼びかけを守ることから始め、家屋のドアや窓の施錠確認と「君子危うきに近寄らず」の精神の遵守を心がけてていきたいと思います。
★3月の朝礼ネタにする場合は「春の防犯運動」は前面に出さず、3月からの3ヶ月間に全国的に犯罪が目立つ旨をネタにする方が無難かもしれません。
国民の一人一人が自身の身の回りを犯罪や事件と無関係に保っていくことの総体が、安全な国家の構築に繋がっていくものと信じて。
【便利な朝礼ネタの関連情報】
『今日は何の日〜毎日が記念日』という便利なサイトがありました。毎日365日の様々な記念日について掲載されています。
http://www.nnh.to/
『今日は何の日〜毎日が記念日』の3月はこちら
http://www.nnh.to/03/
『今日は何の日〜毎日が記念日』の3月1日の記念日についてはこちら
http://www.nnh.to/03/01.html
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